私たちを取り囲む空気には、ある一定量の「水蒸気」という形で水分を含んで います。しかし、空気には水蒸気を含むことが出来る限界量があります。
温度が低いほど含むことが出来る量が低下します。(限界量に対する実際の水分量を%で示したのが「湿度」です)
下のグラフを例に、簡単に結露について学んでみましょう。
グラフで述べていることを、図で簡単に見てみましょう。
つまり、結露とは、空気が温度の低い物体に触れる等の要因により冷やされ、水蒸気を含むことのできる限界量が低下し、限界を超えた量が水滴となって現れる現象です。
結露が及ぼす悪影響
結露により、発生箇所が濡れてしまいます。なぜ濡れるのが問題となるのでしょうか?
大きな問題として「カビ」が発生することによる衛生面での問題があります。
「カビの種」である胞子は、空気中に無数に存在しています。つまり、カビは生育できる条件が整えば、どんなところにでも発生します。
カビの餌は「酸素・栄養・水分」です。カビにとって空気中に存在する塵やホコリも栄養となってしまうため、すでに2つの餌が空気中に存在します。つまり、濡れている場所ならどんな場所でもカビが発生する可能性があります。
カビが及ぼす代表的な悪影響として1. カビの臭い 2. カビから発生する胞子によるアレルギー疾患問題 3. ダニやその他のばい菌の温床となる等、衛生的な問題が発生します |
もうひとつ、金属表面に「さび」が発生する問題も挙げられます
「さび」は鉄と酸素と水の化合物です。普通は湿度が30%以下に保たれていれば、さびが発生する可能性は低いです。しかし、結露により金属表面に水分が付着すると、さびが発生する可能性は飛躍的に上がります。もし、金属を置いている空間が、日中暑くて夜に急激に寒くなると、結露が発生しやすくなるため、さびが発生する可能性が非常に高くなります。
さびが発生する原因は、「水分」です。金属は、乾いた状態では、さびはあまり発生しません。しかし、水分が付着すると、周りの空気を引き寄せてしまい、その状態が長く続くと、さびが発生してしまいます。
結露対策にはなにをすれば良いの?
①温度差をなくす
結露を防ぐ大きな要因として、温度差をなくす方法があります。温度差がなくなれば、空気中に含むことのできる限界水蒸気量が上下することはありません。
可能な限り温度差をなくすことが、結露対策には欠かせません。
②空気中の水蒸気量を減らす
空気中の水分量を減らす方法もあります。乾燥剤などを用いることで、空気中の水蒸気量を減らし、温度が低下しても、空気中に含むことのできる限界水蒸気量を超えないようにします。
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